■就活しない人たちの卒業後の進路は?
最近は大学で、在学中に就職活動に関するセミナーや講座を開いているところも多くなりました。
そのために大学3年の時期になれば、多くの人が就職活動をすることを意識してはじめるようになります。
それでも一部の学生の中には、「会社に就職したくない」とか「卒業後に就職するという実感がわかない」といった理由で、ほとんど何もしない人もいるのですね。
それまで一緒に勉強したり遊んだり、授業や部活やサークル活動をしていたまわりの同年代の人たちが、リクルートスーツを着て会社回りをするようになります。
「まわりの友達が就活を始めたから、自分も就活を始めた」というのならわかります。
でも「私は就職したくない」と最初から拒否をしていたり、特に危機感もなく「将来はなんとかなるだろ」といった感じで何もしない人たちもいるのです。
「就職活動をはじめたほうがいいよ」と忠告しても、まったくやろうとしない人もいます。
就活しない人の理由は、おそらく就職することや働くことに対して嫌悪感を持っていたり、「就職する以外の何か違うことをしたい」など将来の夢を持っていたり、単純に情報不足で就活に乗り遅れた人もいるでしょう。
私の友達にもそんな感じで就活しない人がいましたが、それで大学卒業をむかえるとどうなるか?
■大学卒業後の4月1日からの過ごし方
3月末で大学を卒業すれば、もう大学に行く必要はありません。
それに4月からの進路が決まっていなければ、特に行くところなどないので、世間的に言えば「無職」になります。
パートやアルバイトの仕事をしていれば「フリーター」になりますね。
4月になってほかの同級生たちが会社に出勤する中、自分だけどこにも行くところがなく、やることもないとなれば「これからどうなるんだろう」と不安になることもあるでしょう。
そうではなく逆に、何にも拘束されない自由な感じを満喫して、自分の好きなことに時間を使おうという人もいるでしょう。
人それぞれ感じ方も違いますが、基本的に卒業後は以下のとおりに分かれます。
・既卒として就職活動をする
・大学院、専門学校などへ進学する
・海外へ留学する
・フリーターとして過ごす
・無職として過ごす
自分で会社をつくるとか、いろんなところを旅したいとか、そのほか自分のやりたいことをはじめる人もいますが、おおむねそんな感じになります。
■卒業後の就職活動はどうなる?
「就職したい!」という人は、春からでも就活をはじめるでしょう。
4月ぐらいになれば、1コ下の学年の就職活動も始まっていますので、それに乗り遅れないようにしないといけません。
それに大学を卒業した既卒の就職活動は、在学中より厳しくなると思ったほうがいいです。
まず企業の求人の募集要項を見て、既卒でも応募できるかどうか確認しないといけません。
在学生のみ募集している企業もありますので、その分だけ求人の選択肢も狭くなってきます。
それに既卒で就活するときは「在学中に内定がひとつももらえなかった」という点が、企業の採用担当者の心証を悪くしてしまうこともあります。
また「在学中に就職活動をしなかった」ことを伝えれば、「なぜ就活しなかったのか?」ということを面接で質問されて、それにうまく答えられないと印象も悪くなってしまいます。
既卒の就職活動はけっこうハンデが大きくなります。
もしくは新卒採用ではなく、未経験で雇ってくれる企業へ中途採用で入社するという方法もあります。
これなら来年の春まで待たなくても、すぐに仕事に就くことができます。
また就職活動をするとなれば、交通費や飲食代などでもお金がかかりますし、遠い場所へ行って就活となれば宿泊費などでけっこう出費がかかります。
そのためにアルバイトをしながら就活する方も多いでしょう。
既卒で就職活動をしたけどなかなか内定がもらえなくて、途中であきらめてしまう方もいます。
新卒の就職活動は、できれば在学中にがんばって決めてしまったほうがいいのですね。
■大学院・専門学校・海外留学という進路
特に理系の学部であれば、大学院に進学して勉強してから就職というコースを取る方も多いです。
それはいいのですが、それ以外に大学卒業後に専門学校へ新たに入学したり、海外の大学へ留学する人もいます。
「もっとほかの分野を勉強したい」とか、「海外へ行って見聞を広めたい」とか、または就活がうまくいかなくて、結果としてそうした進路を取る人もいるでしょう。
でも「専門学校へ進学」や「海外へ留学」といったことが就活で有利になることはないと思います。
なぜなら「企業側がそうした進路を望んでいない」からなのです。
企業側が求めている人材は「大学・大学院の卒業生」であって、ちょっと寄り道してほかのことを学んだからといって、その成果がプラスされて就活に有利になることはありません。
専門学校や海外の大学で学んだ知識が就活で必要というならともかく、求人の募集事項などに書いてなければ、有利にならないのです。
専門学校へ進学したり、海外へ留学すれば、その後の就活の面接のときにその進路を取った理由を聞かれると思います。
そのときに明確な動機や目標も話せず、あいまいな答えをしていたら、逆に印象も悪くしてしまうのですね。
■卒業後はフリーターか無職でスタート
大学卒業後は特に将来の不安などは感じずに、アルバイトをして収入を得るか、何もしないで無職のままという人もいます。
在学中の好き勝手に時間を使える感じが忘れられずに、就職などしないで気ままに過ごしたいという人もいたり、在学中は実習などで忙しくて、卒業後はちょっとのんびりしたいという人もいるでしょう。
20代前半ぐらいの年齢だと、まだ遊んでいたいという気持ちもあるし、就職もそれほどあせらなくていいだろうという考えもあって、卒業後はズルズルとフリーターや無職のままという方も多いです。
ある程度アルバイトをすれば、それなりに生活ができるお金も入ってくるので、それで十分と思ってしまうのですね。
または親から生活費をもらって、アルバイトもしないで、自分の好きなように時間やお金を使って生活をしている人もいるでしょう。
でも問題は、いつまでもそんな生活は続けられないということです。
一年一年ごとに歳をとっていけば、就職するのも厳しくなっていきますし、アルバイト程度の仕事の経験では就活で有利にはならないのです。
それにいつまでも親が自分の生活を支えてくれるわけでもありません。
■「大卒」の資格が生かせるうちに
アルバイトを何年やっても収入が増えるわけではないですし、職場の事情で急にクビになることもあります。
クビになってから新しく仕事を探そうと思っても、年齢の高さや仕事の経験のなさから正社員の仕事には雇ってもらえなくなります。
そうなるとバイトをいくつか掛け持ちして長時間働くようになるかもしれませんし、もしかしたら働きたいと思ってもアルバイトすら見つからない可能性もあります。
30歳、40歳を過ぎてもアルバイトをしていられますが、ずっとアルバイト程度の賃金では、生活するのが精いっぱいでぜいたくもできません。
婚活しても相手が見つからず家族を持つのも難しくなったり、老後の親の面倒を見るのも大変です。
何より自分のからだが衰えてきたときに、貯蓄もなくて、わずかな収入しかないと、病気やケガをしたときに非常に心細くなります。
20代のときは、就職先も比較的簡単に見つかりますし、からだが動いて頭がよく働くときに、将来に備えて仕事をしたほうがいいのです。
フリーターや無職でいるのは楽しいですが、そのツケはいつかどこかで払わされます。
自分の20年後や30年後の姿を想像して、真剣に考えてみることをオススメします。
就活しない生き方もありますが、そのときはどうやって生活していくのかなどの目標や計画をしっかり立てて、後悔しないようにしたいですね。
「大卒」という資格は、在学中の就職活動のときが一番効力が発揮できますし、卒業したあとは徐々にその効力は衰えていきます。
たとえ東大などの一流の大学を出ていても「20代後半で職歴なし」となれば、企業側も採用するのをためらってしまうでしょう。
せっかく大学を出たのであれば、それを有効活用できるように機会を逃さないようにしたいですね。
■短期で内定獲得ができる就活サービス
就職活動で毎日忙しい学生の方も多いと思います。
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