■履歴書やエントリーシートの「得意科目」や「得意分野」の書き方
就職活動のときに書く履歴書やエントリシートに、「得意科目」や「得意分野」を記入する場合があります。
自分の得意科目・分野がなかなか思いつかないときは、ちょっと面倒な項目ですよね。
得意科目や得意分野は何を書いたらいいか迷うかもしれませんが、シンプルに自分が好きだったりあるいは興味のあるものを書けばいいと思います。
特に成績の良い悪いまで問われるわけではないので、自分の思いつく科目や分野を書けば大丈夫です。
よくある回答としては「国語」「数学」「英語」とか、「美術」「体育」でもいいですし、「フランス語」「経営学」「材料工学」などの大学で専攻した分野を挙げてもOKです。
得意科目・分野を文章として簡潔に書かせる項目だったら、書き方の例文としては・・・
「得意科目は国語で、特に現代文に興味があり、教科書の題材を通じて昔の小説などを読むようになりました」
「得意科目は体育で、体力テストは常にクラスの上位でした。部活も○○をしており、からだを動かすことが好きです」
「得意分野は材料工学で、ゼミでは○○の研究をしていました」
といった感じでいいのではないでしょうか。
■面接での質問に答えられるようにする
大学で専門的に学んだことを得意科目・分野にしてもいいですし、ほかに得意な科目・分野があればそちらを記入してもいいでしょう。
履歴書やesに書いたことは、面接で質問されることもよくあります。
得意な科目・分野を書くことがあったら、そのことに対して多少はくわしく説明できるようにしておきたいですね。
面倒なところは「英語」と書くと、面接で「英語で簡単に自己紹介してください」なんて振られるかもしれませんので、その点も考えておきましょう。
また、この項目は面接のときの話題にしたり、どんな人なのか知るためのものですから、無理に志望する職種に関連を持たせてアピールする文章にする必要はなく、素直に書けばいいと思います。
何も思いつかないときは、成績が普通以上のものを書くなどして、何か記入しておきましょう。
■「スポーツ・クラブ活動・文化活動」の欄の書き方
履歴書やesに「スポーツ・クラブ活動・文化活動などの経験で得られたもの」を書く場合もあります。
これは大学で所属していた部活やサークルのことでもいいですし、学生時代にがんばったことや、今も継続してやっていることを書いてもいいでしょう。
「スポーツ・クラブ活動・文化活動」とだけ項目に書いてあれば、「何をしたか?」「どんな成績・賞をとったか?」を書いておけばいいですが、
「~の経験で得られたもの・学んだこと」と書いてあったら、それに沿った内容にしないといけません。
スポーツ・クラブ活動・文化活動を通じて得たことといえば、「仲間と協力できたこと」「集中力がついたこと」「忍耐力がついたこと」「負けん気が強くなったこと」などが思いつくと思います。
そうした事を織り交ぜて、文章をつくってみるといいですね。
■「自覚している性格」の書き方
履歴書やesに、「自覚している性格」という項目も見かけます。
ここは普段から、自分の性格を考えたことがなければ、なかなか思いつかないですよね。
「自覚している性格」というと、自分の「長所」や「短所」ということにもなると思います。
性格といえば短所のほうが思いつきやすいと思いますが、書くとすれば正直に短所を書くよりは長所をアピールしたほうが印象もよくなります。
長所の例としては、「人見知りしない」「忍耐力がある」「気配りができる」「物事にあまり動じない」などがあります。
思いつかないときは、友達や親に自分の長所を聞いてみるなどして、それを元にして文章をつくってみてもいいですね。
また反対に「消極的」「飽きっぽい」「根気がない」などは、書かない方がいいでしょう。
正直でいいのですが仕事と関連して考えると、「こういう人なんだな」というのが分かってしまい、面接官にマイナスのイメージをもたれてしまう可能性もあります。
短所に触れるのであれば、「おとなしく遠慮がちなところがありますが、それを自覚して、今は何事にも積極的に取り組むように努力しています」など、
短所を自覚しているけど、その短所を改善しようと努力をしていることをアピールしたいですね。
この質問は「自分の性格を客観的に見ることができるかどうか」をみていますので、短所を持ってくる書き方もありだと思います。
できればその企業や業界にあった性格を、よく考えて書いてみてもいいでしょう。
また書き込むスペースの大きさにもよりますが、文字数を多く書くなら「自覚している性格」を説明するエピソードなども盛り込んでみるといいですね。
■何もないときは「ない」でもいいけど・・・
履歴書やesの項目は、空白にしないで必ず何か書くようにしましょう。
書き込むことが何も思いつかないときは「なし」でもいいかもしれませんが、自分のことを何か知ってもらうために、自信はなくても何か書いたほうがいいですね。
就活の場は、自分のことを相手に知ってもらう場ですから、そこでへんに遠慮はしないで物事はハッキリ伝えましょう。
「得意な科目・分野」と自信を持って言えないけど、なんとか説明できそうなことを考えて履歴書やesに書くようにする。
「スポーツ・クラブ活動・文化活動」も、学生時代に何もやっていないときは、何か習慣としてやっていることでもいいと思います。
上の3つは選考でそれほど重要視される項目ではないと思いますが、面接で質問されたときは、よりくわしく説明できるようにしておきたいですね。
また企業から指定されたエントリーシートだったら、これらの項目はしっかりと記入しないといけません。
履歴書など特に企業から指定がなければ、これらの項目が載っていない市販の履歴書を選んで書くという方法もあります。
市販の履歴書は、書店や文房具店、100円ショップなどに売っています。
新卒でも大学の生協に売っている履歴書を無理に使う必要はないですし、履歴書の内容をよく見て、自分で書きやすい項目が載っている履歴書を選ぶこともテクニックのひとつです。
そうした点もよく考慮して履歴書を選んでみましょう。